【iRONNA発】ブラックアウトがもたらす甚大な損失 「たかが電気」で原発タブーの暗い現実 上念司氏

 北海道地震では、日本の電力会社で初めて管内すべての電力供給が止まる「ブラックアウト」に見舞われた。脆弱(ぜいじゃく)な電力供給体制が露呈したが、停電は人命に関わるだけでなく、経済的損失も大きい。大停電がもたらす損失はどれほど深刻なのか。

 今回のブラックアウトは、北海道全体の電力需要の約半分を占めていた苫東厚真(とまとうあつま)火力発電所が地震によって停止したため、発生した。技術的な問題は専門家に譲るとして、私は停電によって失われる経済的な付加価値を考えてみたい。まず、電力中央研究所の次のような試算を見てほしい。

 「産業連関表(2005年、ただし全国版4)によると、生産活動に中間投入される電力(の金額)は、GDPの2・3%程度であり、その逆数をとると約44である。短期的には電力は代えが効かないとみると、経済活動は、電力コスト1の投入を前提に、その44倍の付加価値を生み出しているという言い方ができる」(「需給対策コストカーブの概観」電力中央研究所・社会経済研究所 今中健雄)

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