【iRONNA発】北朝鮮情勢 金正恩外交、日本は「蚊帳の外」でいい

 朝鮮半島情勢をめぐり、北朝鮮と米中韓3カ国の間で対話の機運が高まる中、「日本は置き去りにされた」と声高に唱える論者がいる。安倍晋三首相の「外交的敗北」と極論を主張する人まで現れたが、本当にそうなのか。

 南北首脳会談が4月27日に開催されることが決まった。5月中には米朝首脳会談が行われる予定だが、これに先立つ形で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は3月下旬に中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行った。

 この動きを受けて、日本政府の「置き去り」「乗り遅れ」を主張する報道や論調が目につく。中には、便乗して「首相の訪朝を実現する」と売り込み、首相官邸周辺を徘徊(はいかい)する「詐欺師」まで現れた。

 しかし、日本で金委員長に直接つながる個人や組織など99%いない。そんなチャンネルがあれば、とっくに機能しているだろう。「置き去り」や「乗り遅れ」を唱える論者は、真実を隠す「北の手先」なのだろうか。

 ◆歴史的教訓

 朝鮮半島に軍事的、政治的に深く関与すると、日本は必ず敗北することを歴史は教えてくれる。7世紀の白村江の戦いや、豊臣秀吉による文禄・慶長の役がそれである。中国が必ず介入するからだ。近代に入っても、日清、日露の戦勝後は帝国主義的植民地化の失敗により、韓国と北朝鮮からいまだに恨まれ、両国との外交も混迷したままだ。

 しかしながら戦後、朝鮮戦争に直接参加しなかった日本は、「朝鮮特需」により経済復興という利益を手にしたのである。この教訓は非常に重い。

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