【甘口辛口】貴親方の理事解任…相撲界のお家騒動のみならず気になるのは稀勢の里

 ■1月5日 4日の日本相撲協会の臨時評議員会で、貴乃花親方の理事解任が決まった。元横綱日馬富士による貴ノ岩への傷害に対し同親方が取った行動は、被害者の親としてならば理解できるが、組織の幹部としてはあるまじきもの。これで一段落がついた格好だが、同親方が出馬するという2月の理事候補選挙で、もう一波乱あっておかしくない。

 日馬富士が引退して舞台を下りてから、話題は相撲界のお家騒動に転換した。それはそれで興味はあるが食傷気味という読者もいるはず。14日初日の初場所を前に小欄が気になるのは横綱稀勢の里。今回の騒動であまり注目されていないが、横綱らしい結果を出せないようなら引退危機となるからだ。

 先場所の稀勢の里は精彩を欠いていた。腰と左足首のけがのため途中で休場。名古屋場所で痛めた左足首が完治しないまま出場したからだが、それだけだろうか。昨年、知人に初場所で痛めた左腕と胸のけがは治っているが、思い切り力を出せないと話したそうだ。知人は、気持ちの問題でもあると捉えたという。

 報道からは初場所に向けて順調であることが伝わってくるが、途中休場した九州場所の前もそうだった。巡業も休んだ今回、小欄の胸中は疑心暗鬼といったところ。ここで何度も書いている通り、相撲ファンは19年ぶりに誕生した日本出身横綱に、できるだけ長く土俵を務めてほしいのだ。

 折しも4日、テニスの錦織圭が、15日に開幕する全豪オープンの欠場を発表した。昨年8月に痛めた右手首が「5セットマッチを戦うまでには100%戻っていない」と錦織。稀勢の里も100%の力を出せる気持ちと体に戻るまで無理しなくていいのではないか。 (鈴木学)

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