【甘口辛口】金正恩氏「核のボタンは私の事務室の机の上に」 新年早々米国威嚇したセリフはお返しのつもりか

 ■1月3日 「核のボタンが私の事務室の机上に常に置かれている」。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が新年早々、米国を威嚇した。聞き覚えのあるセリフだ。昨年8月に北朝鮮が中長距離弾道ミサイル「火星12」を発射したとき、トランプ米大統領が北への軍事対応で「すべてのオプションはテーブルの上にある」といった。そのお返しのつもりか。

 本当に机の上にボタンがあるとしたら恐ろしい。かつて、ニクソン元米大統領は精神的に不安定なとき「核爆弾を使ってみたい気がする」とボタンに手を伸ばしかけたことがあったという。酒好きといわれる金氏が酔っ払って「ちょっと試しに」と押しはしないかと心配になる。

 米国では核戦略トップのハイテン戦略軍司令官が「大統領が核攻撃を命令しても、違法な命令なら拒否する」と昨年11月の国際安全保障会議できっぱり言い切った。コリア・レポート編集長の辺真一氏は言う。「トランプ氏にはブレーキ役がいるからまだいいが、北朝鮮では反対しようものなら処刑されてしまう」。

 まさに一触即発の危険をはらんで幕が開いた2018年。北の核・弾道ミサイル排除を目的に米国が攻撃に踏み切るとしたら、ロシア大統領選の投開票が行われる3月18日以降では、と元日の産経新聞に予測シナリオが載っていた。下手に動くと北朝鮮を擁護しているロシアを刺激して、反米・反トランプ色を強めるからという。

 しかし、金正恩氏は新年の辞で「ICBMの実戦配備」を宣言しており、「悠長なことはいっていられない、とトランプ氏がもっと早く攻撃に踏み切る可能性もある」と辺氏。売り言葉に買い言葉ならまだいい。手出しだけは勘弁願いたい。(今村忠)

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