【甘口辛口】凄惨な事件が起きた富岡八幡宮…歴代横綱も気をもむお正月

 ■1月1日 明けましておめでとうございます。本年も「甘口辛口」をご愛読のほど、よろしくお願いします。さて、みなさんは初詣はどちらへ…。女性宮司が弟に日本刀で殺害され、弟も自殺するという凄惨(せいさん)な事件が昨年12月7日に起きた東京・江東区の「富岡八幡宮」には、どれくらいの参拝者が訪れるのだろうか。

 三が日で300万人以上が訪れるという全国一の明治神宮は別格だが、富岡八幡宮も例年は約20~30万人でにぎわう有数の初詣スポット。事件後の役員会でナンバー2の権宮司が宮司代務者に任命され大みそかの大はらい、除夜祭、元日の歳旦祭から節分まで年末年始の神事を例年通り実施するという。

 自殺した弟は息子を宮司に、と要求し「実行されなかったとき、死後も怨霊となって永遠に祟(たた)り続ける」とのおどろおどろしい遺書をつづったという。それでも“怖いもの見たさ”で初詣に行って、人違いで祟られてはたまらない。常連さんでも「今年は別のところに」とくら替えした人も多いのではないか。

 富岡八幡宮では1684(貞享元)年に大相撲の前身となる勧進相撲が初の寺社奉行公認で開かれた。小屋掛けでも全盛時は約3000人もの見物人で境内がうまったという。1789(寛政元)年には土俵上で谷風、小野川に史上初の横綱が伝授されたとの記録も残る。相撲の本家ともいえる場所だ。

 相撲にまつわる数々の石碑の中に一段と立派な横綱力士碑がある。大相撲は貴乃花理事解任が4日の評議員会に諮られるなどモヤモヤ感を残して、富岡八幡宮も後継宮司の人事が未定のままで火だねを残した形で年を越した。歴代横綱たちにとってさぞかし気をもむ正月だろう。(今村忠)

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