【甘口辛口】素人目にも勢いのあった坂本…宮原とともに平昌でも臆せず勝負して

 ■12月26日 女子の2枠目はどっちかと注目したが、坂本花織に落ち着いた。平昌五輪のフィギュアスケート代表。GPシリーズなどで実績のある樋口新葉と上り調子の坂本。甲乙つけがたい2人だったが、最終選考を兼ねた全日本選手権の直接対決で2位となり、4位の樋口を制した坂本が優勝した宮原知子とともに選ばれた。

 素人目にも坂本には勢いがあった。きれいにジャンプを決めても着地した後、ガクンとスピードが落ちてしまう選手も多い中、坂本のそれはスピードが持続され流れのよさを感じさせた。ジャンプのパワーもあり、17歳と若いだけに勢いにのって五輪でも臆せず勝負してほしい

 男子も欠場した羽生結弦のほか宇野昌麿、田中刑事と1、2位が順当に選ばれた。五輪を目指し、みんながこの大会に照準を合わせてくる。難しい選考基準があっても、ここで上位になった選手が選ばれてこその最終選考会であり、本来の形になった今回は文句のつけようはないだろう。全日本選手権の権威は保たれたといえる。

 ただ気になるのは羽生の現状だ。過去の実績から代表入りに異論があろうはずもないが、スケート連盟の小林芳子強化部長は、16日にカナダ・トロントを拠点とする羽生側から「氷に乗り始めた。逆算して五輪に間に合う」との連絡があったと説明した。五輪はぶっつけ本番と想像以上に状況は厳しいようだ。

 連盟もそれなりの覚悟で選んだはずで、選んだ以上は羽生側に連絡を密にするよう指示し、つねに状態を把握しておくべきだろう。ひょっとしたら…と選考に淡い期待をもったかもしれない男子の3番手のためにも、万全の準備で平昌のリンクに立つのが羽生の使命でもある。 (今村忠)

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