【甘口辛口】羽生には復帰を急がせず、平昌五輪代表内定を出すのも一つの考え

■11月14日

 「弓弦羽」と書いて「ゆづるは」と読む神社が神戸市東灘区にある。何か似ている、とピンときた人は鋭い。「羽生結弦」を連想させる。9日のフィギュアスケートNHK杯公式練習で転倒し、右足首を痛めた羽生も高校時代にファンからこの神社のお守りを贈られたことで、何度か参拝に訪れている。

 今年7月にも参拝し「けがなく常に成長する気持ちを忘れずに」などと書いた絵馬を奉納している。NHK杯は12日まで大阪で行われていて神社まで足を伸ばし「全快祈願」するファンが多く、中には「ゆづくんが出ないなら…」と貴重なチケットを「お札」代わりに納めて帰った女性もいたという。

 羽生は連盟を通じ、10日間の絶対安静を医師から告げられ、その後3~4週間で元に戻る見込みとのコメントを発表した。何とか平昌五輪最終選考会となる全日本選手権(12月21~24日)に間に合わせる意向だ。しかし、ある専門家は「あの転び方は尋常でなく上体が外に倒れよじれていた。1カ月程度で治るものなのか」と首をひねる。

 全日本では優勝者がまず代表になり、あとの2人は全日本の2、3位やGPファイナル、世界ランクなどから総合的に判断して決めるという。世界選手権金メダルの実績があり現在世界ランク1位の羽生なら、全日本欠場でも代表に選ばれる可能性は高いとの声も聞かれる。

 それでも全日本で堂々と代表を勝ち取るという羽生の気持ちはわかる。連盟としては全日本で勝負させるか、無理させないか二つに一つ…。本当に羽生のことを考えるのなら早く内定を出し完全な状態で平昌に送り出してはどうか。「弓弦羽」の神のご託宣を聞いてみたい。 (今村忠)

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