【甘口辛口】日本Sは“その時点でのリーグ最強”が争うと割り切れば納得も…DeNAの健闘で考えた

■11月6日

 初戦でソフトバンクが10-1と大勝したときは今年の日本シリーズは4戦で終わりか、と思ったほどだ。第2戦以降ほぼ互角に戦い3連敗から巻き返したDeNAの健闘には本当に恐れ入った。延長十一回、サヨナラ負けで涙をのんだ第6戦は4時間22分がアッという間で、久しぶりに面白いシリーズを見せてもらった。

 第6戦では今季本塁打ゼロの白崎を、DHでいきなりシリーズ初スタメンに起用するなどラミレス監督の大胆な采配も光った。五回はその白崎の同点ソロなどで3点を取り逆転に成功した。ソフトバンクの選手たちの顔付きが途中からこわばったように見えたものだ。

 八回一死三塁で投手の砂田が投ゴロを一塁へ送球。三走の生還を許した痛いミスは大舞台の雰囲気にのまれたためか。他球団は秋季キャンプに入り巨人・高橋監督が初めて打撃投手を務め小林相手に98球投げたそうだが、実戦に勝る練習はない。生きのいい若手が多いDeNAは高い授業料を払ったが、来季以降に確かな見返りが期待できるだろう。

 クライマックスシリーズ(CS)で、首位広島と14・5ゲーム差の3位DeNAが勝ち上がると「優勝チームが出られないのはおかしい」とCS是非論が再燃した。DeNAの4連敗なら「やっぱり」となったろう。しかし、日本一になってもおかしくない実力をみせたことで見方も変わりそうだ。

 公式戦、交流戦、CS、日本シリーズすべてを制したソフトバンクのトータルの強さは理想的でも、長いシーズン必ず浮き沈みがある。DeNAのようにその時点でのリーグ最強チームが日本一を争い好試合をみせるのが日本シリーズ、と割り切れば納得もいくのではないか。 (今村忠)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ