【甘口辛口】猛暑の日本での五輪、対策は大丈夫?アスリートも観客も“ファースト”たりえないでは困る

■7月18日

 とにかく暑い。取材中の名古屋場所の中日16日、名古屋市の最高気温は34・7度だった。市の中心部に東京の皇居や明治神宮のような大きな緑地がなく、ヒートアイランド現象が起きやすいとか。名古屋大の研究によると、この100年で世界の平均気温は0・74度上がったが、名古屋は2・9度も上昇した。暑いわけだ。

 相撲協会には悪いが、「なにもこんな暑い所で相撲を…」とグチの一つもいいたくなる。とはいえ日本全国どこへ行っても暑そうで同じ日、東京は34・9度で名古屋以上。2020年7月24日には五輪の幕が開く。3年後も今夏のような気象傾向では「なんでこの暑い時期に…」との声も出るだろう。

 いい例が15日、午後0時5分キックオフで行われた秩父宮のスーパーラグビー(SR)。日本のサンウルブズに21-48で敗れたニュージーランド(NZ)のブルースは暑さ慣れするため2週間も前に来日した。NZのテレビ中継の都合でこの時間帯になったそうだが、グラウンドレベルで39度の酷暑に、後半に入った途端パッタリと脚が止まってしまった。

 東京五輪では7人制ラグビー、サッカー、ホッケーなどの屋外団体球技がある。ナイターならともかく日程の都合上炎天下の試合もありそうだ。「2週間前にきて40分しか動けなかったのはショックだろう。ラグビーだけでなく、東京五輪の屋外球技全体のコンディショニングの難しさが浮き彫りになった」と関係者は言う。

 SRは選手だけでなく観客も大変で熱中症で7人が医務室で治療を受け、救急搬送された人もいた。アスリートも観客も“ファースト”たりえない五輪では困る。改めて念には念を入れた猛暑対策が望まれる。 (今村忠)

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ