【甘口辛口】石原氏らの「証人喚問ウイーク」も残るのは虚しさだけか

■3月20日

 さしずめ「証人喚問ウイーク」といったところか。20日は東京都議会の百条委員会で石原慎太郎元都知事が、23日には国会で森友学園の籠池泰典理事長の証人喚問が実施される。石原氏の方は体調不良を理由に休憩をはさんで計1時間。籠池氏は午前中参院、午後は衆院の各予算委員会で2時間ずつ行うという。

 証人喚問というと虚偽の答弁は刑罰の対象になるため、真相がすべて白日の下にさらされ決着がつくと期待しがちだ。ところが、「記憶にない」「わからない」といわれれば、その答弁自体が虚偽かどうか証明するのも難しく「裁判長」もいない。結局、水掛け論でむなしさだけを残して幕となるのが常だ。

 特に1時間しかない石原氏の場合、通り一遍で試験でいうなら“○×式”だろう。籠池氏は16日に野党代表と自宅で面会したとき1時間半の間、ほぼ一人でしゃべっていたとか。これまでの証人にない特異なキャラだけに喚問の場でも口が減らず、教育論でも展開する“長文式”になるかもしれない。しかし、それとて確固たる証拠がない限り水掛け論でしかない。

 週末のテレビで証人喚問を控えた石原氏が自宅でカメラに向かい「寿命を縮められても絶対に戦う。あんな無為無策な知事をおいておくわけにいかん」と、まくしたてていたのを見た。小池知事に対して「(豊洲に)移転させない不作為」で法的手段に訴えることも検討しているとか。

 「記憶にない」を繰り返した後「それはそうとして小池君のやっていることは…」とでも言い出しかねない。証人喚問は“打倒小池”でうっぷんを晴らす場ではなく、都民に真実を説明する場であることを忘れてもらっては困る。 (今村忠)

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