【iRONNA発】ノーベル賞 「たかがノーベル賞」的風土も日本には必要 武田邦彦氏

 「世界が賛辞を贈る日本の科学技術の底力を前に、韓国の現実はみすぼらしい」。東京工業大栄誉教授、大隅良典氏のノーベル賞医学・生理学賞の受賞が決まり、韓国紙は日本の基礎研究を手放しで称賛した。なぜ、日本人は毎年のようにノーベル賞を受賞できるのか。(iRONNA)

 ノーベル賞は学問の世界では最高峰にあるが、所詮、欧米の社会のものであり、審査も欧米の考え方、彼らが重要だと思う学会賞の取得歴、それに“友人”であるかなどの利害で決まる。

 つまり、今世紀に入って日本人のノーベル賞受賞者が増えた原因として考えられるのは、戦後、学問の世界にも自由で解放された雰囲気がみなぎり、優れた教授陣が若き学生を教育し、欧米の学会にも積極的に出席させた活力が具現化されていたからであろう。

 また、ノーベル賞の対象とする学問領域という意味では、18世紀のニュートン以来、マックスウェルやダーウィン、アインシュタイン、キュリーなどへと続いた基礎学問の世界は一段落し、それ以後は応用分野が花開いたことで実務志向の日本人に有利となった側面もある。

 ただ、今年の化学賞について、受賞分野の第一人者は受賞した欧米の3人ではなく、日本人ではなかったのかとの疑問さえ感じる。そう、欧米はいまだ「強い」のである。

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