【主張】安保理とエボラ 各国の支援さらに強化を:イザ!

2014.9.22 05:02

【主張】安保理とエボラ 各国の支援さらに強化を

 西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱に対応するため、国連安全保障理事会が緊急会合を開いた。拡大が止まらないエボラの流行を「国際の平和と安全」を脅かす重大な危機と認識し、各国に対応を呼びかける決議を全会一致で採択した。

 最も深刻なギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国では政治、経済、治安も重大な打撃を受け、保健対策だけでは解決不能だ。感染症の流行は対応を誤れば一気に地域が不安定化し、影響は地球規模に拡大する。遠くの出来事では決してない。

 国際社会が安全保障課題として取り組むのは当然だろう。世界保健機関(WHO)が8月末に作成した対策ロードマップは、制圧に6~9カ月かかり、感染者は2万人を超えるとしていたが、状況はさらに深刻の度を増している。

 安保理が公衆衛生に関する決議を採択するのは、2000年と11年のエイズに関する決議に次いで3例目となる。エイズの流行では、2000年の九州沖縄サミットにおけるわが国の提案が実を結ぶ形で、02年に世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)が創設され、世界の感染症対策に大きな貢献を果たしてきた。

 その世界基金も今回はエイズ対策などの資金を、エボラ対策に使えるよう柔軟に対応する方針を示した。そうしなければ他の疾病の対策も成り立たないからだ。

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